こんにちはー!アビーです
今回は世界で2番目に美しいトレッキングと言われるワイワッシュ(Huayhuash)のトレッキングの難易度や距離ルートのレポートです
ワイワッシュツ基本情報やツアー詳細・準備品に関しては下記の記事で詳しく解説しています
今回の記事ではトレッキング自体の距離や難易度の解説です
- どんなトレッキングか知りたい
- ワイワッシュに興味があるけど完歩出来るか不安
- 素人でも大丈夫?
始まるまで自信ゼロでしたが、結論は全132kmの10日間しっかり完歩できました
高度に順応した体と、毎日5~8時間歩ける体力と精神力があればテクニックは必要ないです
ちなみに私自身の運動スペックは
- 最長トレッキングは3日間で30km
- アカテナンゴ火山の登山(12kgのカバン)凄くしんどかった
- フィッツロイは楽々
- ジム週4回(筋トレのみで持久系はゼロ)
- ダイビングインストラクター
- 自転車で大阪から岡山まで思い立って行った
精神力は強くアクティブですが、体はヒョロヒョロで突発した体力がある訳ではない30代半ば女です
今回の記事ではどのようなトレッキングロードだったか解説するので是非行ってみたいと考えてる方は参考にしてみてください
私は2024年6月19日から10日間のツアーです
8日のツアーは温泉地に寄らず後半の歩く配分が変わるのみでルートはほぼ同じです
それでは詳しく見ていきましょう!
10日トレッキング距離と時間
各日距離と時間
10日のトータルは132kmで、私のGPS上の歩いた距離と時間はこのような感じです
Day1:9km【4時間半】
Day2:10km【4時間半】
Day3:17km【7時間+1時間】
Day4:14km【6時間】
Day5:10km【5時間半】
Day6:7km【5時間半+2時間半】
Day7:16km【7時間】
Day8:17km【8時間】
Day9:6km【2時間半】
Day10:15km【5時間】
3日目と6日目に行きたい人だけ他の展望台に寄り道も出来るオプションがありました
ワイワッシュのロードは選択肢がいくつかあり、グループでどの道を行くか前日に選びます
私たちは4日目天然温泉地【ビコンガ】を選び、9日目はキャンプ移動はせずにのんびりデイトリップで往復6kmで湖をみに行くルートをグループで選びました
グループメンバーの体力や天候に合わせてガイドが調整と提案をしてくれます
マップで紹介
ルートは6000m級の山々が地図真ん中に連なっており、その周りを10日間かけてグルーっと右回りです
スタート時に右手に見えていた同じ山を9日目に裏側から見た時には感動しました
マップがあるとどこを歩いているか、どの山が何て名前でどのような地形なのかが分かってより思い出に残るので購入して持って行くことをおすすめします
各日のトレッキング難易度を写真と共に紹介
基本的に、毎日最低1つの峠を越えて次のキャンプ場に行きます
一番登った日で、700m登って200m下がってその後300m登って400m下がった日がいちばんの登った距離が長かった日です
ですが、2日程は山と山の間を歩く緩やかな日もあったので毎日がクタクタになる程疲れる日程ではないので安心してください
1日目:4時間半のスタートに相応しい道
Matacancha→Janca(4250m)
- 9km【4時間半】
- 標高:4150m→4690m→4250m
- 難易度:2
- 2時間まぁまぁ登りで1時間半下りと平坦
約5時間の車移動の後、ロバ隊とスタート地点で合流して荷物を預けます
スタート地点からまぁまぁな角度で500mの峠越えです
どの峠越えも、このピンクのラインのような道のりでジグザグしながら登って行きます
2日目:1番楽なトレッキング日
Janca(4250m)→Carhuacocha(4150m
- 10km【4時間半】
- 標高:4250m→4630m→4150m
- 難易度:1
- 2時間半ゆるい登りから、1時間半ゆるい下り
ゆるい登りとゆるい下りのみで1番楽なキャンプ移動日でした
この時点で高山病になってる人もいたので、無理せずゆっくり進むのをオススメします
キャンプ場は雄大な雪山と湖の脇にあります
3日目:1番登りも大変で長く歩く日
Carhuacocha(4150m)→Huayhuash(4350m)
- 17km【7時間+1時間】
- 最高標高:4150m→4830m→4350m
- 難易度:Max5
- 3時間ゆるい登り→2時間急な峠を2個連続超え→3時間下り
2つの峠越えがとにかく大変で急な登りなので歩くというより1歩1歩登る感覚でした
ですが、途中で色々な湖と山が沢山あって景色は綺麗です
2つの峠を越えた後も3時間歩く道のりがあるのですが、5時間登り続けた後の3時間はとにかくしんどく夜は体が疲れすぎて熱が出ました
ちなみに、このルートは馬やロバは通れない程急な登りが多いのでもし高山病等で馬に乗る場合は別のルートからキャンプ場に行く様です
4日目:リフレッシュ絶景温泉日
Huayhuash(4350m)→Viconga温泉(4340m)
- 14km【6時間】
- 最高標高:4350m→4780m→4340m
- 難易度:1
- ひたすら歩くだけ
やっと晴れて綺麗な緑の平坦をひたすら5時間歩くだけの体力回復に最高の1日
ビコンガはしっかり熱々で4タイプの温度別という日本人でも大満足の温泉です
温泉に来るのは10日以上の日数ツアーのみなのでキャンプ場には2グループのみと静かでよかったです
5日目:急な坂道で足が疲れる
Viconga温泉(4340m)→Huanacpatay(4200m)
- 10km【5時間半】
- 最高標高:4350m→5020m→4200m
- 難易度:3
- 3時間半登りで峠越え→2時間急激な下りと平坦
3時間半かけての峠越えはいっきに700m登るまぁまぁな登りと緩やかな登りの繰り返しで地味に応えます
5000m越えの頂からは連なる雪山と大きな岩山がみれて圧巻
6日目:最高標高は今までと違う絶景日
Huanacpatay(4200m)→Cutatambo(4265m)⇄Sarapococha湖
- 7km【5時間半+2時間半】
- 最高標高:4200m→5065m→4265m
- 難易度:4
- 2時間半急な登りを700m上がる→2時間下りでキャンプ場・昼食後道なき道を2時間半
急な上り坂を2時間半かけてひたすら直線で登ると、頂上からは綺麗な湖と雪山がいきなりバーンと現れて感動するルート
早朝はずっと山陰なので風の冷たさと残雪でとにかく寒いトレッキング
頂上からの下りは砂と砂利の足場が悪い坂を下っていって湖の横を通ってキャンプ場へ
キャンプ到着後行きたい人だけで映画『運命を分けたザイル』の登山家が実際にベースキャンプとした場所【Sarapococha湖】までプチトレッキングの予定が、道も整備されてないルートで片道2時間程かけて結構大変でした
行く人は往復4時間を見て早めに出たほうがいいです
7日目:のどかな平坦の後の長く厳しい登り道
Cutatambo(4265m)→Huatiaq(4,200m)
- 16km【7時間】
- 最高標高:4265m→4300m→4,200m
- 難易度:4
- 4時間平地を下って町までおりて、2時間半かけて急激な200m登り
向かうキャンプは村にテントを張って泊まりたいか(その場合4時間下りのみ)、そこから200m上がったキャンプ場に泊まりたいか(プラス2時間半登る)選択できました
200m上がっておいたら、次の日は900mの登りのみで少し次の日が楽になるとの事だったのでこの日は頑張る選択を私たちはとりました
Huayllapaの町が約3500mまで下ってる中の次の峠越えが4800mなので結構登る覚悟が必要です
8日目:最高潮の絶景と疲れ
Huatiaq(4,200m)→Jahuacocha(4,150m)
- 17km【8時間】
- 最高標高:4,200m→4850m→4,150m
- 難易度:5
- 6時間登で頂上4700mの平坦を1時間歩いて、急斜面2時間半下り
前日に少し稼いだにも関わらずこの日の合計の登りは1040mそして、最後に超急斜面で700m下るという足にくる日
登り道より最後の急斜面が尋常じゃなく足にきます
景色はワイワッシュトレッキングの中で1番雄大で全体が見渡せて感動したルート
ガイドがランチを鍋ごと運んでくれていて、頂上の絶景の中のランチでした
9日目:絶景を眺めるのんびり休息日
JahuacochaキャンプからデイトリップでSolteracocha湖
- 往復6km【2時間半】
- 難易度:のんびりトレッキング
この日はキャンプ移動はせずゆっくり起きて近くの湖まで行きたい人は行くゆる〜いルートを選択
雪崩は至る所で起きているので大迫力の音が聞けます
夜ご飯は羊一頭をお母さんが捌いてくれて、4時間程かけてパチャマンカという郷土料理をいただきました
ツアーとは別料金で割り勘して食べたい人は食べて、この日はビールも飲んで良き最終日です
10日目:膝に注意の最後の下り
Jahuacocha(4,150m)→Llamac(3,300m)
- 15km【5時間】
- 最高標高:4300m
- 難易度:2
- 4時間の山の崖や平坦な道のりを歩いて、急な下り1時間
最終日は街に向かってひたすら山袖の平坦を渡り歩き、最後に町まで急な下りです
坂道ではなく大きな段差のある下りなので、結構最後膝にきました
膝を痛めやすい方はサポーター必須です
町に到着したらずっと一緒だったロバ使いとロバ・馬達とお別れ
完歩しての感想
達成感とやってよかったー!!という満足感がずっと残りアンデスの力強さは想像を超える感動の景色です
思っていたより大変ではなかったという感想です
というのも、2ヶ月近く3500m以上の土地にいたので高度に既に順応していたのが大きいと思います
ですが高度の順応と体力は別問題ですので、体力としてはフィッツロイのトレッキングが楽々に出来たら大丈夫だと思います
逆にフィッツロイのトレッキングで大変だと思った場合はもう少しトレーニングして挑むと楽しめると思います
あと、体力に自信がない人は少人数のグループを選ばないとプレッシャーを感じて辛いと思うのでそこも重要です
私のツアーは7人のみで2人高山病に苦しみながらの子がいましたが、のんびり和気藹々と各々のペースで、でも励まし合いながら完歩しました
ツアーを利用する場合はロバが荷物を運んでくれるので、防寒着や薬等準備しすぎるぐらいに準備をする事をオススメします
乾季は雨は降らないよ〜と言われていたのに、最初の3日間は雪とアラレが降り曇り空でしたが他の1週間はカラッと晴れました
ここ2年程天気がおかしい様なので、不安な方はシーズン始めや終わりではなく中間の8,9月あたりがいいかもしれません
ワイワッシュ10日トレッキング体験談まとめ
毎日峠を1つ越え、峠越えは400m~1000m登り、毎日5~10時間歩きます
高度にしっかり順応しておく事が何より大切だと思いました
体力に不安がある人や、今までこれだけの高度のトレッキングをしていない人はツアーがオススメですが
経験があれば個人でのトレッキングも可能だなと感じました
とにかく、高度に順応し抜かりない準備をしっかりすると安心です
完歩したのちには、感動よりやり切った達成感と嬉しさが残りますが写真を見返すと本当に絶景だったなぁと感じます
一生に一度の体験になると思いますが、トレッキングど素人でも可能だったので是非挑戦してみようかと思っている方の参考になれば幸いです
それでは〜!