こんにちはー!アビーです
今回は、いつかはセルフダイビングをしてみたい方へどのようなスキルを身につけてどう始めればいいかの解説です
- セルフダイビングをしてみたいけどどう始めればいい?
- 何が出来るようになったらセルフに挑戦してもいいか知りたい
- どうやって訓練できる?
ヨーロッパ地方では特に盛んなセルフダイビング
日本でもセルフダイビングが出来るようにタンクの貸し出しをしているショップは案外多いです
いつかはセルフダイビングをやってみたいなぁと思っている初心者の方も多いと思います
たくさん潜りたくてもダイビングは料金面でネックになりますが、セルフは安く潜れるのが魅力的でいいです
行ける範囲はビーチダイビングと限られますが、自分の好きなように潜れて好きな生物を観察&撮影出来るのでとってもいいです
私個人としては、全てのダイバーがセルフで潜れるぐらいのスキルと考え方を持ってダイビングできたら凄くいいと思っているので推奨派です
今でこそインストラクターを続けているので、知らない海でも下準備をしてセルフダイビングをしていますが、常日頃から潜っていない人にとっては不安要素が満載なのは分かります
不安要素が満載なのはいい事です!
1つずつその不安を解決していき、安全に慎重に潜れるようになっていく事がセルフダイビングへの道です
どのようなスキルが必要で、下準備や練習は何が出来るかなど詳しく説明していきます
それでは見ていきましょう!
セルフダイビングの始め方
そもそもセルフダイビングとは?
セルフダイビングとはバディーダイブとも言われて、ショップ等のガイドサービスを利用せずに自分と誰かバディーで潜る事をいいます
ガイドを利用せずに、ダイバー仲間と一緒に潜りに行くスタイルです
バディーと計画して、好きな時間・好きな場所で潜れるので1つの被写体に30分かけて写真を撮りたい人なんかにはもってこいのスタイルです
もちろん、タンクを所有していなくても大丈夫で現地でタンクをレンタルして潜りに行きます
ショップでタンクをレンタルして、そのショップが管轄するビーチで潜るタイプとタンクをレンタルして車で好きなビーチに行って潜るタイプがあります
バリでセルフダイビングをした際は、タンク屋に潜るポイントを連絡したら次の日にそのビーチにタンクを配達してくれるサービスでした
必要なライセンスや経験スキル
- アドバンス、理想はレスキュー以上
- 経験本数100以上
これは、私がダイバーを見てきて判断した私が考える基準になります
セルフダイビングをするにはこのライセンスと資格が必要です!というような決まりは一切ありません
一応オープンウォーターのライセンスさえ持っていれば、潜る事はできるのでセルフダイビングももちろん出来ますが推奨しないです
- コンパスを使ってナビゲーション
- エントリーポイントに1人で戻れる
- 水中でパニックになりそうな時に自分で対処できる
- SMBを水中から打ち上げれる
- エア、NDLの安全管理ができる
- バディーを意識して潜れる
- 器材管理ができる
- 緊急時の対処法を把握していて対応出来る
- 流れ、悪い視界、うねり等様々なコンディションの経験がある
中性浮力がとれない、砂を巻き上げる、フリー潜航が出来ない、安全停止が不安定、なんかの状態ではセルフダイビングはまだまだ早いです
緊急時の対処法であったり、器材管理等を把握する為にはレスキュー以上またはダイマスで知識や対処法を学べます
水中でのスキルや様々なコンディションでのダイビングに関しては80本以上潜れば体が自然に対処出来るようになるのではないかと感じます
フリーフローした時やマウスピースが千切れていた時の変え方なんかもどう対応するか把握できてますか?
ショップを利用して潜る場合でも、何か対処が必要な事が起きた時にスタッフに任せっぱなしにせずにちょっと見せてー!と言ってどう対処しているか学んでいくといいですよ!
必要な物
セルフダイビングでレンタルする物は下記の2つが通常です
- タンク
- ウェイト
タンク屋でタンクを借りる場合は、他のショップでウェイトだけレンタルして行く必要があります
ショップがタンクをレンタルしている場合は、そのショップで全てレンタルが可能なので楽です
器材は一通りもちろん必要になります
セルフを始めるなら自分で管理できて安全ですし、何より使い慣れるのも大事なので自分の器材を購入する事をオススメします
また、ショップで潜る時には要求されないけどセルフダイビングで潜るなら必須のアイテムはこちらです
- コンパス
- SMB(スプール付き)
- ライト
- ナイフ
- 水面用ホイッスル
- 水中で音を鳴らせる物
ライトは必ず2つとSMBに関しても2つ持っていく事をオススメします
漂流した時にSMBが無ければ見つけてもらえませんし、ホイッスルで音を出さなければ振り向いてもらえません
また、漂流して夜になった場合もSMBとライトがあれば見つけてもらう確率はグンと上がります
日中でもライトは必須です
潜ってみたらニゴニゴで1m先までしか見えない場合はライトでバディーの位置と存在が確認できます
事前準備とプランニング
- 天候のチェック
- 海の状況のチェック
- 潜るポイントをチェック
ダイビングは自然の環境によって大きく左右されるスポーツなのでしっかりプランニングしましょう
天候のチェック
- 風速と風向き
→10ノット以下・岸に向かって風が吹いてない方が良い - 雷や嵐
→雷が近くで鳴っている場合は中止です - 降水量
→雨でも潜れますが、前日に大雨が降った場合は次の日濁っている事が多い - 満月・新月
→満月と新月は潮の満ち引きが大きくなる為、流れが出やすい - 気温
→潜る予定のエリアが何度か確認して必要な装備を準備
海のコンディション
- 波がある場合ビーチエントリーは大変です
- 満潮と干潮時がベスト
→満潮と干潮の時間が流れが通常弱くなります
潜るポイント
- ネットでダイブポイントを検索してマップがあるか確認
- ショップでタンクを借りる場合はショップのサイトをチェック
セルフダイビングをする場合は、現地に余裕を持って行った方がいいです
その土地の人にアドバイスを貰うのが一番なので、マナーを守って教えてもらいましょう
セルフダイビングのメリットとデメリット
デメリット
よくない点はやはり、事前準備に時間と労力がかかる事ですね
タンクを借りに行って、器材を全て自分で運んで、終わったら濡れたまま器材を車に積んで…
通常ショップのガイドを利用すると現地に行けば全て揃っていますがセルフの場合は全て手配も自分でするのでタンクを担いで運んだりと体力も必要です
また、天気を調べたり潮の流れを見たりと潜りに行く数日前からチェックが必要なので1回のダイビングに行くのに数日前から動き出します
デメリットと書いてますが、相方とプランする作業は案外楽しいです!
メリット
メリットは何といっても安いです!
タンクだけのレンタルなら500円~1500円ほどなので、1ダイブ格安ですよね
そして、写真を撮りたい人は1つの被写体に好きなだけ時間をとれます
ショップのガイドを利用して潜る場合は、常に泳ぎますし素敵な生物を見つけても独り占め出来ません
ですが、セルフならそれが可能です
また、全て自分で準備やダイビングルートを決めないといけないので自然とスキルも向上します
セルフダイビングの為に今から出来るトレーニング
記事を読んでると、まだまだ自分はセルフダイビングに挑戦できるスキルがないなぁ…
そう気付いた今がチャンスで、成長時です!
ショップを利用する時も、意識して準備・意識して潜るを繰り返すと1回のダイビングでも多くの学びがあります
なんとなく潜るなんて勿体ないです!
ショップのガイドを利用して潜る時に学べる事、練習できる事を毎回意識してやっていくとグンと成長します
出来る事をリスト化しているので、次回からのダイビングで是非意識して潜ってみてください
ダイビング準備段階
- 器材のセッティングは必ず自分で
- 器材チェックをルーティーン化
- 天候や潮の変化を事前にチェック
- ブリーフィング時にマップがあれば頭に叩き込む
器材のセッティングは必ず自分でするようにしましょう
2本目を潜る場合のタンク交換も同じくです
また、潜る前のセルフ器材チェックをルーティン化するといいです
私はかれこれ5年間、潜る前の器材チェックは同じ動作と流れで毎ダイブごとにしています
- 器材を背負う
- 吸気する
→インフレーターホースの確認 - インフレーターホースから排気・ダンプから排気
→排気が全部から出来るか確認 - レギュで呼吸しながらゲージを見て針が動かないか確認
→バルブがしっかり開いているか確認 - ダイコンで今何時か見る・忘れ物確認
→ダイコン忘れてないか確認
もちろん、オクトがブラブラしていたりゲージ類がブラブラしているのは論外です
- オクトのブラブラ→砂地で引きずって砂がレギュの中に溜まってフリーフロー
- ゲージ類のブラブラ→岩やサンゴに引っかかってホースが破ける
ホースが破けたら、エアーがそこから急激に洩れるのでバルブを閉めてバディーのオクトで呼吸するしかありません
小さい事かもしれませんが、事故になる可能性になる物は1つずつ確実に避けていきましょう
この小さい可能性をそれぐらいいいじゃん〜!と思う方はセルフダイビングには向かないです
ダイビング中
- 潜降はバディーと水深を合わせながら行う
- 着底しない・砂を巻き上げない
- バディーと意思疎通をしながら潜る
- 自分の残圧を予想してから残圧を確認する
- 定期的にダイコンと残圧を確認するクセをつける
- コンパスを見ながらどっちの方向に進んでいるか考える
- 水中マップを思い出しながらどこら辺にいるか考える
- SMBを打ち上げる
- 安全停止中ピッタっと止まれる練習をする
ガイドに付いて行くダイビングの場合、バディーを意識してないダイバーが本当に多いです
セルフダイビングは特にバディーあってのダイビングで、お互いを信頼して助けあわないと成り立たないスタイルです
むしろ「相棒よ、大丈夫か〜?」と監視し合うと言っても過言ではないと思います
潜降の時に1人でスーっと潜っていくクセ付いてませんか?
また、深度の事や残圧を考えながらのルート決めも自分でやるのでダイコンチェックと残圧チェックもルーティーン化するといいです
ダイコンチェックと残圧チェックの癖を付ける
- 潜降し始めたら直ぐにチェック
→バルブはちゃんと開いてる?ダイコン機能している? - 15分,30分,45分あたり
→自分の残圧を予測してから実際に残圧チェック - 18m以上にいく場合は常にNDLタイムを気にする
私は自分のエアー消費がどれぐらいかほぼぴったり当てれます
この残圧を予想して実際に確認するをクセづけると感覚的にもどれぐらいエアー消費してるか分かりますし、異常に消費している時は何かおかしいと気づけます
- 必ず潜る前にガイドにSMBを打ち上げる練習をしたいと伝える
- 不安な場合や初めての場合はガイドに教えてもらう
- 安全停止中に実行
- SMBと共に浮上しないように慎重にゆっくり行う
SMBの打ち上げ練習したいゲストは案外たくさんいるので安心してください
ガイドも慣れているので、不安な場合は手取り足取り教えてくれるかと思います
安全停止中にしっかり中性浮力が取れていないと出来ないので、そこはクリアした上で練習を開始しましょう
初心者の場合はSMBと一緒に水面に急浮上する恐れがあるので、安全停止が終わる頃に1~2mの深さで打ち上げをする事をオススメします
ダイビング後
- 器材の片付けを自分でやる
器材の片付けって、講習で教えてもらったきりしてない方も多いと思います
セルフダイビングの際にはもちろん必要になるので、完璧になるまでは自分でやって分からない事はガイドに聞くといいです
タンクについては、使用済みのタンクはキャップを外したままにします
キャップ付きは補充されたタンクなので、使用後はキャップをくれぐれも戻さないようにしましょう
セルフダイビングのマナーとエチケット
ガイドという監視がいないからといって羽目を外してはいけませんよ!
安全の為に知っておく事
- タンク残圧は30以上は残して返却
- 常に保守的なダイビング
- 計画通りにいってない場合はキャンセルも大事
- 体調が優れない場合は潜らない
- 初めてのバディーで信頼がない場合は浅瀬で
セルフで長く潜りたいからと言って、ゼロになるまで潜る人がいましたがダメです
安全面でもそうですが、タンクの補充の時にも支障が出るので必ず30bar以上は残して返却するようにしましょう
もちろん体調が優れなかったり、器材に不具合がある時はダイビングを中止した方がいいです
また、バディーが初めて会う人だったり器材オーバーホール後初ダイブだったりと100%信頼出来ない場合は7m程の浅瀬で潜るのがいいです
地域のルール
- 手袋が禁止のエリア
- ダイマス以上でタンク貸し出し可
- 潜水不可エリア
- 潜水不可シーズン等,,,
潜る海によってそれぞれルールがあります
タンクを借りる際に何かルールはあるか必ず確認しましょう
ダイバーがルールを守らなければ漁港組合や地域の人が嫌な思いをして、今後ダイビングが出来なくなる問題に発展するので今後の未来の為にも地域のルールの把握は重要です
環境を考えたダイビング
- 壊さない触らない
- ゴミを残さない
これはダイビングの鉄則です
ガイドが見ていないからってウミウシを持ち帰ったり、タコをつついたりしないようにしましょう
セルフダイビングの始め方のまとめ
いかがでしたでしょうか!
ショップのガイドを利用しながらでも、いつかのセルフダイビングの為の特訓は可能です
- 潜降はバディーと水深を合わせながら行う
- 着底しない・砂を巻き上げない
- バディーと意思疎通をしながら潜る
- 自分の残圧を予想してから残圧を確認する
- 定期的にダイコンと残圧を確認するクセをつける
- コンパスを見ながらどっちの方向に進んでいるか考える
- 水中マップを思い出しながらどこら辺にいるか考える
- SMBを打ち上げる
- 安全停止中ピッタっと止まれる練習をする
毎ダイブ生物や海を楽しむことももちろんですが、目標を持ってスキルアップする事もダイビングの醍醐味です
ダイビングは意識するかしないかで、雲泥の差が出るスポーツ
スキルももちろん大事ですが、何かあった時の為のアイテムも大事なので必ず準備していくようにしましょう
- コンパス
- SMB(スプール付き)
- ライト
- ナイフ
- 水面用ホイッスル
- 水中で音を鳴らせる物
ぜひ、この記事が皆さんのダイビングモチベーションをちょっと押し上げれたら嬉しいです
それでは〜!