こんにちはー!アビーです
今回はグアテマラにある火山の噴火が間近で見れることで有名なアカテナンゴの体験談と注意点です
- アカテナンゴに行きたいけど不安
- どんな注意点がある?
- オススメのツアー会社を知りたい
過去に5000m越えの10日間トレッキングやパタゴニアの経験がありますが、このアカテナンゴむちゃくちゃキツかったです
何度も心が折れそうになりながらも踏ん張れたのは、パートナーとツアー会社のおかげだと確信しています
なので、ツアー選び!あと持ち物&装備が凄く重要です
そして登山スティック絶対レンタルしましょう!滑る砂利+斜面なので行きも帰りも絶対いるのでケチらないでください
いいツアーはすぐに満杯になるので事前に申し込みもしといた方がいいです
どんな登山だったか、ツアーによってどう違うのか、何が必要か振り返って解説していきます
それでは詳しく見ていきましょう!
アカテナンゴとは?
アカテナンゴ登山での見どころはこの火山噴火が間近で見れる事です
この噴火している山の名前はフエゴ山と言います
アカテナンゴトレッキングでは、アカテナンゴに登りながらこのフエゴ山の噴火も見れるアクティビティです
キャンプ場に到着後、元気があれば夕方からフエゴ山の中腹まで追加トレッキングで行く事も出来ます
場所
- グアテマラのアンティグアから送迎付きツアー
- 登山の出発地点:ラ・ソレダー村(La Soledad)
グアテマラのアンティグアを拠点に、アンティグアから車で約1時間で登山口のソレダー村に到着します
ツアー会社が送迎もしてくれるので、手配をする必要はないです
個人で登山をする場合はタクシーで行く事が可能です
どんな山?
- 山頂:3,976m
- スタート地点:2,430m
- 歩行距離:1日目 6.5km(キャンプ場まで) / 2日目 1.5km(登頂まで)
- 歩行時間:1日目 4~6時間 / 2日目 1~2時間
火山なので砂利や砂で、斜面も急な場所が多く、とにかく歩きにくい山です
数字だけ見れば6.5kmで5時間なんて楽じゃんと感じますが、3500mの高所を急な坂道で滑りながら登るのでそれはもう大変でした
2日目は、キャンプ地点から山頂までたった1.5kmですが1歩進んだら2歩下がる程の砂利で足が沈む地面です
ベストシーズン
- 乾季:11月〜4月
- 雨季:5月〜10月
年中ツアーは開催しています
ですが、山がクリアに見えて雨が少ないのは乾季なのでベストシーズンは11月〜4月です
登山料金
入場料として100ケツアール(約2,000円)
※2025年1月現在の価格
年々値上げしているので最新情報を確認して行きましょう
ツアーの選び方と種類
- 【王道】1泊2日のオーバーナイト
- 日帰りトリップ
- 4泊以上のロングキャンプ
ツアー会社はアンティグアの町にたくさんありますし、大体のホテルでは提携してるツアー会社があります
今回は王道の1泊2日オーバーナイトです
私たちは最安値を探して10件ほどツアー会社を周って、同じホテルに滞在してる旅行者にもどこのツアーを使ってどうだったか聞いて検討しました
最安値は入場料を込みにすると9,000円程でしたが、テントを地面に直設置で、道具支給一切なしのランチはパン、晩ごはんはカップ麺、食事は風除けや椅子もなく焚き火を囲むスタイルでした
最安値系はネットでは予約等のシステムはないので現地で聞き込みするとすぐ見つかります
各ツアー会社の違い
個人的に重要だなと感じた順に、値段の差はどのような内容の差を生むのか並べました
- キャンプ地の環境
- ツアーに含まれている装備
- 緊急用の装備
- 食事内容
- ガイドの数
- 入場料が含まれているか
1.キャンプ地の環境
- 何人部屋か
- マットレス・寝袋の質と防寒度
- テントなのか建物か
安いツアーはテントだったり、8人でシェアだったりします
また、氷点下になる夜は底冷えするので10cm以上のマットレスなのかヨガマットなのかで大きく変わるので注意してください
値段が上がると2人部屋で小屋スタイルに泊まる等なので、しっかり寝たい方は小屋か確認した方がいいです
2.ツアーに含まれている装備
ランニング用のチューブ付きの給水パックや、ヘッドトーチやマスク、ジャケット、寝袋のインナーライン等が値段が上がると含まれてきます
最安値のツアーは、寝袋やテントや食事といった最低限は含まれてますが登山を少しでも快適にするアイテムは一切含まれていないです
こまめに楽に水分補給が出来たので、背負えてチューブ付きの給水バッグのレンタルは凄く良かったです
3.高山病の対応
酸素ボンベを用意していたり、高山病の時の薬を万が一の時に用意してくれているかは重要です
安いツアーは自分で準備が必要です
4.食事内容
ランチはどのツアー会社も同じエリアで食べてたので凄く差を感じました
小さなサンドイッチだったり、しっかりご飯とおかずがあるのか全く違いました
ツアーから戻った人に聞いたら、彼らの晩御飯はパンとジャムだけだったと言っていたので安いツアーは注意が必要です
オススメのツアー会社2選
- CA Travelers(2人部屋の小屋)
- OX expeditions(6人部屋の小屋)
安さをとるか、安心して少しでも快適に登れるようにお金を出すか検討した結果
登りきりたいから、安心と快適さを重視!
ということで、他のツアーよりは5000円ほど高いけどCA Travelersというツアーに決定しました
OX、CA共に備品や設備はとても評価が良く、違いといえば小屋がプライベートか6人でシェアかが大きな違いです
あとは、OX expeditionsのツアー会社にも行ったのですが2週間空きがなかったです
CA Travelersも直近では空いておらず、数日アンティグアで待つ事になったので人気のツアー会社は事前予約した方がいいです
- ツアー帰りの人達の反応が凄く良かった
- 装備が色々含まれている
- 小屋が2人部屋で気を使わなそう
- 小屋の目の前にはフエゴ山
- 口コミもむちゃくちゃ良い
そして、結論すっごく良かったです!
2人部屋で良かったなと思うのが、夜に火山を見に出たり、トイレに行ったりゴソゴソしたので6人部屋だと気を遣う、または他の人の動きが気になって寝れなかっただろうなと思います
私は高山病で嘔吐、途中で心折れている女子が多々いる中ガイドの動きも的確でプロフェッショナル
21人のゲストを誰一人置いてけぼりにせず登らせてくれました
持ち物・服装・レンタル品
持ち物
①〜⑦はCA Travelでツアー料金に含まれているレンタル品です
レンタルする時にパスポートを預けて、返却時に返してもらえます
ツアーに含まれる持ち物
- ジャケット
- グローブ
- ヘッドトーチ
- バンダナ
- レインポンチョ
- 背負えるチューブ付き水パック
- 寝袋の中に敷いて使うライナー
自分で揃えて持ってく物
- トイレットペーパー
- 水(1人最低2L)
- 荷物を運ぶ40L程のバックパック
- 登山スティック(登山口でレンタル可能)
- サングラス、帽子
- 歯ブラシ
- 好きなスナック
- 現金(Q700程)
-もしものポーター利用、トイレ、チップ、登山スティックレンタル等
- ゴミ袋数個
- ウェットティッシュ
–トイレの便座綺麗にする、土埃だらけの顔や体を拭く
- モバイルバッテリー
- 普通のマスク
- カイロ
-2日目の朝日待ちの極寒対策
- 耳栓
-夜の喋り声対策
全部必需品ですが、⑥と⑦は本当にいい気遣いをしてくれる備品だなぁと感じました
他のツアーを利用する人で、備品がツアーについてない場合も①〜⑤は絶対に持って行ってください
特に、土埃と高所で日焼けがすごいので口や鼻を覆えるバンダナは役立ちます
バンダナとプラスして、昼間バンダナで口を覆おうと暑すぎたので、普通のマスクもあったら便利です
アカテナンゴは途中で給水が出来る川も一切ないので、飲み水と歯磨き用の水は2日分運ばないといけないです
そして、登山スティック!
登山口で1本Q10でレンタルできるので2本レンタルしないと後で絶対後悔します!
私たちは、40Lのバックパックは旅の荷物でパンパンだったのでCAの備品オフィスに到着した時に中身を大きな袋に出して、その袋を預けました
レンタル支給品を受け取って、登山用の荷物を空のバックパックにパッキングです
ジャケットのレンタルは、種類、形、素材、大きさ、バラバラの古着屋のような感じでハンガーにかけてあります
早い者勝ちで取ってくので、レンタル品支給される時にいち早くジャケットを選ぶといいです!
服装
お昼間は20℃近く、夜中や早朝はマイナス3℃ほどでした
気温差と運動量を考えると本格的なレイヤードスタイルの服装が必要です
- 汗がすぐに乾く吸湿速乾性のベース
- 保温性のある重ね着
- ダウンやフリース
- 防風性のあるジャケット
- 夜寝る時用のソックス
- スポーツシューズ
昼間は暑いので、半袖やノースリーブで登っている人がほとんどです
1日目の登山中は寒くないので半袖にジャケットを着て保温素材の物はカバンに入れていました
夜中、2日目早朝はマイナス気温になるので超フル装備の暖を取れる服装を持っていく必要があります
特に、2日目の登山が出発時は極寒→1.5時間の登山は汗をかく→登頂後朝日待ちは再度極寒で、汗をかいた後に氷点下の中じっとするので絶対に速乾性に優れたインナーがないと汗が冷たくなって本当に凍えます
私は速乾性、保温性、消臭性に優れているメリノウール素材の靴下と肌着を持っていきました
コットン素材は乾きにくく、汗をかいたら汗冷えするので登山のインナーにはあまり適しません
服装に関しては下記の記事で詳しく紹介しています
また、靴はトレッキングシューズが必需な山とは感じませんでした
どっちにしろ砂利で滑りまくりますので、歩きやすい靴だと大丈夫だと思います
ですが、富士山と同じく砂利が靴の中に入ると面倒なのでゲイターなどがあると便利です
私はマーチンのゴアテックスブーツにニューバランスの中敷を入れて歩きました
アカテナンゴ登山2日間の流れ
私が参加したツアーがどの様な2日間だったのか紹介していきます
Day1. 7:00集合でキャンプ場まで
7:00 CA Travelに集合
しっかりした朝食とジュースで腹ごしらえしながら説明を聞きます
ホテルピックアップのツアーだと15人以上を拾うのに、市内を1時間ぐるぐるした人も居たので現地集合の方がオススメです
8:30 ツアー会社の備品置きに到着
ここで、登山装備を貸してくれて各々荷造りをします
ホテルをチェックアウトしていて、荷物を預けたい人は無料でここで保管してくれます
トイレ・計量器あり
過酷な登山の為、山に着いたらポーターにリュクを運んでもらう事もできます(12kg以下:約25USD)
私のリュックは11kgで何とか担いで登り切りましたが、女性は途中でポーターに頼んでいる人も結構いたので現金を持って行きましょう
ポーターに頼む予定の人は、携帯や水を自分持っておく為の小さいリュックも持って行った方がいいです
11:00 登山口に到着
バスから降りて、4人のガイドと顔合わせ
登山用のポールを借りたい人は、ここで有料レンタル出来ます(1本10Q~)
有料トイレあり
11:20 登山開始【2430m】
各々のペースで登って行きます
ガイドは先頭、中間、最後尾あたりを歩いて見守ってくれます
最初は約30分ごとに、少し休憩しながら登って行きました
この辺りは丁度、下山する人もすれ違うのでなかなかの混雑具合です
14:00 ランチ休憩【3,350m】
ランチを食べるエリアに到着です
各ポイントポイントで先頭集団は最後尾を待ってから再出発します
なので、自然と最後尾は休憩が短くなりますね
16:30 キャンプ場到着【3,550m】
ちょうど開始から5時間ほどでキャンプ場に到着です
キャンプ場は各ツアー会社別々の高さにあるので他のツアーの人たちは周りに一切いないのでリラックス出来ます
小屋は2人部屋で、15cm程のマットと寝袋が用意されています
ACtravelは寝袋用のライナーを配ってくれるので、衛生面でも少し安心です
トイレは3個ありぼっとん便所なので綺麗ではないので覚悟を!お尻付けたい派の人はウェットティッシュ持参です
小屋を出たらフエゴ山が目の前なので、ずっと噴火を見てられます
フエゴ山の中腹まで更にトレッキングする場合は、到着後少し休憩して出発していました
帰宅は20:00頃なので体力満々の人は挑戦したら良いと思います
19:00 晩御飯タイム
むちゃくちゃ寒いので焚き火を囲みながらガーリックブレッドとカルボナーラとフルーツの晩御飯です
マシュマロやホットチョコが最高でした
明日の朝の説明を聞いて、晩御飯後はすぐに就寝するもよし、外で噴火を見るもよし各々時間を過ごしました
耳栓持っていった方がいいです
次の日早いので22:00頃就寝しましたが、外で喋りながら火山を見てる人の声が気になったり噴火の音が定期的にするので耳栓があると良いです
噴火は頻繁にしていて、40分に一回は小規模のボーンという音が聞こえます
2,3回結構大きめのドーンという噴火も見れました
ちなみに、私は寝ていて、トイレで起きた時に高山病になり嘔吐と頭痛が始まりました
夜中でしたがガイドのテントに行き薬を貰ったら治り再度眠れたので良かったです
Day2. 4:00山頂へ向けて出発
まだ真っ暗の中、山頂へ向けて出発します
山頂までは1.5~2時間と聞いていましたが、とにかく寒くて足元も砂利砂利で進みずらく過酷でした(よって写真ありません)
荷物はキャンプ場に置いたまま、手ぶらで登るので安心してください
驚いた事に、前日フエゴ山に追加で行った人の何人かは山頂はもういいと言って寝ていました
なので、山頂に行きたい皆さんは無理しないでください
5:45 頂上に到着【3,976m】
まだ暗い中、山頂に到着し太陽もなく強風でマイナス気温とは聞いてましたが、とにかく寒かったです
どんどん変わる空の色が感動しました
全員凍えていたので、太陽が出た瞬間にもう戻ろうとなりいそいそとキャンプ場へ帰ります
日の出待ちが本当に寒いので、ホッカイロがあると気休めになります
充電式カイロ兼モバイルバッテリーは何度も使えるので旅中にオススメです
8:00 朝食後下山開始
朝食を食べたら即下山開始です
パッキングを済ませたら各々出発します
下山は体力的な辛さはないですが、砂利と砂でとにかく滑りまくります
気持ち的にも楽になり景色を楽しみながら下れました
1:00pm 解散
下山後はツアー会社の備品置き場に戻り、レンタルした物を返却しておいしーいスムージーが貰えました
その後、ホテルの近くで降ろしてもらって解散です
アカテナンゴまとめ
アカテナンゴの登山は、マチュピチュやパタゴニアのトレッキングとは全く別物です
火山なので歩きにくさや、土埃と標高の高さが相待ってとても大変でした
必要な装備をしっかり揃えて、標高にも慣れた状態で挑むのをオススメします
登山中の景色は正直そこそこでしたが、キャンプ場と山頂からの眺めは他では見たことのない景色でした
是非!不安な方はしっかりしたツアー会社を選んで準備満タンで楽しんでください
この記事が、アカテナンゴに行く方のお役に立ったら幸いです
最後までありがとうございました
それでは〜!